官僚ブログ

官僚の卵(自称)が、日々のよしなしごとを綴る。

総理大臣はどうやって決まるか?

安倍さん、総理やめるってよ。

28日の会見は、まさに青天の霹靂だった。
長く続くものもいつかは終わりが来る。という当たり前のことに気づかされた。(もしかしたら日本政治の重要な転換点にあるかもしれない。。。)

さて、今日は、7年8か月も総理大臣が変わっていなかったから、辞任表明したらどうなる(どうする)んだっけ?と思ったので、新しい首相が決まるまでの流れ(制度)をまとめてみることにした。(※内閣総理大臣=首相)

 

(前提知識)

日本は【議院内閣制】であるから、国会(=議会)と内閣(=政府)が密接な関係にある。政府は、議会の信任(=支持)によって成り立ち、議会に対して連帯して責任を負う制度である。つまり、国会(議会)が内閣(政府)の長=首相を選ぶ制度だ。

(例えば、【大統領制】のアメリカは、政府の長=大統領は、複雑な仕組みはあるものの、国民による選挙で選ばれる。それとの違いを考えれば、議員内閣制も理解しやすい。)

 

与党の党首→首相

国会において内閣総理大臣を決める選挙のことを、首相指名選挙というが、
議会で首相を選ぶということは、与党(議会多数派)の党首が総理大臣に選出されることになる。(ちなみに、国会議員のうちから指名されることになっている(憲法67条①))

したがって、自民党のトップを決める選挙(総裁選)が、実質的には、次の総理を決める選挙ということができる。

国会日程としては、首相指名をするために16日(水)に臨時国会(会期3日間)が召集されることになっている。

 

自民党の総裁選挙とは?

自民党における党首選びである。(自民党の党首のことを【総裁】と呼ぶ。)

自民党のルールによって選出方法が決まっているが、党内の手続きであるから、語弊を恐れずに言えば、普通の一般人は投票ができない。(政治家ではない一般人が投票するためには、党員あるいは党友にならなければならない。)

加えて、今回は、党員・党友が投票しない「特別な」方法で行われることとなった。

両院議員総会において、自民党所属の国会議員(各1票)と47都道府県連(各3票)による投票で決められる。(なお、多くの県連が、手持ちの3票をどう投票するかについて、党員・党友による選挙(予備選挙)で決める模様である。)

(通常の方法は、党大会において、国会議員と党員・党友の投票する。その際、党員・党友による投票は、総数が国会議員票と同じになるように換算される。つまり、結果に対する影響力は、国会議員と党員・党友が同じになる。しかし、今回の方法は、通常の方法に比べて、国会議員の票に重きが置かれる方法である。)

 

スケジュールとしては、
9月8日(火) 告示・候補者届出受付
9月14日(月) 両院議員総会において投票・開票
https://www.jimin.jp/news/information/200540.html

ちなみに、総裁選の方法については、下の日経新聞のページがわかりやすい。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/ldp-election2020/

 

 

内閣総辞職と新内閣発足

新総裁が決まったのち、16日に首相指名選挙が行われるが、細かい話をすれば、その前に現内閣(安倍内閣)が総辞職することになる。新しい首相(をトップとする新内閣)を指名するためには、今の内閣が全員やめるということだ。

内閣が総辞職した場合、国会はすべての案件に先立って、新たに内閣総理大臣を指名しなければならない。(憲法67条①)という決まりもある。

(今回は、内閣による自発的な辞職になるが、①内閣不信任案が可決されて10日以内に衆議院を解散しない場合、②内閣総理大臣が欠けたとき、③衆院総選挙後に国会(特別国会)を召集したとき、というように、総辞職をしなければならない場合もある。)

そして、新首相は、内閣のメンバー(国務大臣)を任命し(憲法68条)、新しい内閣が発足することになる。(組閣という。)

 

誰が新総裁(新首相)になるのか。
むしろ、新内閣の顔ぶりはどのようになるのか。

大臣によって、下で支える我々の仕事も変わってくるので、気になるところである。

(あとは、新内閣発足後、いつ衆院解散総選挙になるのか。。。今後いろいろ動きが出てくるのだろうが、淡々と仕事をするしかないな。)

 

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