官僚ブログ

官僚の卵(自称)が、日々のよしなしごとを綴る。

組閣のとき裏では...(おしごと紹介④)

#組閣 #官僚

今日は、忘れる前に記録に残しておきたいことがある。(2週間以上前だから、もう忘れかかっているが。。。)

組閣の裏側(という程でもないけど)である。

9月16日(水)に菅内閣が発足したが、発足日から金曜日までの3日間のバタバタを振り返りたい。

 

※実体験を基にしているものの、ところどころ脚色したフィクションです。また、個人の記憶に基づくため、正確でない情報が含まれます※

 

プロローグ

首相辞めるってよ。ってなってから、急ピッチで組閣の準備が始まった。(例年、9月には内閣改造があるから恒例行事ではあるのだが。)大臣が代わるということは、引継ぎ式とか退任・就任の会見がある。簡単に言えば、新しい大臣には、こういうこと訊かれたら、こういう風に答えてくださいって教えなきゃいけないし、重要な施策については説明しなきゃいけない。

加えて、今年は、来年度予算の概算要求がコロナで9月末に後ろ倒され、概算要求に向けた諸々の作業も並行して進めなければならなかった。(通常のスケジュールだと、8月末に概算要求が終わった後、9月に内閣改造となる。)そういうこともあって、今回は、例年より慌ただしかったのではないだろうか。(1年目なのでもちろん例年のことは知らないがw)

以下、日ごとに振り返ってみる。
※イメージを掴んでもらうために主要なイベントについてスケジュール風に記載するが、時間はまったくテキトーである※

 

9月16日(水)

(前日の夜には、報道ベースで新閣僚のメンバーが大方明らかになっていたが、うちのボスは正式には不明だった。)

9:00頃~ 臨時閣議安倍内閣総辞職

午前中 参議院 各種委員会

12:00頃~ 衆議院本会議 首相指名選挙

12:00頃~ 前大臣の閣議後記者会見(最後の会見)
 当然のことながら、前日に会見の原稿=想定問答を作成した。これまでの振り返りなど冒頭の発言はあらかじめ用意できるが、前日に、記者からこういう質問をするという通告があり、それについて、想定問答を作成する作業があった。(いつもの閣議後会見の流れと同様。)

13:30頃~ 参議院本会議 首相指名選挙

15:45頃~ 閣僚名簿発表

17:00頃~新大臣レク①
 あらかじめ用意しといた定例のものを用いて説明。夜の会見では、冒頭にはこういう発言をして、こういう質問があったらこう答えてください的な説明。あとは、出張の時期を相談すると、週末には行きたいとのこと。→ここから、急ピッチで出張の準備が始まる。(もちろん、近日中に出張に行くことは想定済みであるから、いつ行くのか相談したのであるが。)

18:00頃~ 皇居での総理大臣の親任式と閣僚の認証式など

22:00頃~ 初閣議

22:30頃~ 新大臣レク②
 複数の担当を兼任する大臣のため、他の担務のレクもあって先のレクは時間が限られていたため再び。出張の話(19日に日帰り案が浮上)に加えて、概算要求の説明もした。(先述のとおり今年は異例のため、新大臣にいきなり概算要求の話をするというのは極めて特異なのではないだろうか。と勝手に思う。)個人的には、この時間まで幹部がいるのがとても新鮮だった笑

22:45頃~ 新官房長官会見

23:00頃 官邸にて閣僚記者会見開始
(25:00~ 新大臣会見)一人ひとり順番にやっていくから、とてつもなく時間がかかる。一人5分と見積もっているが、そんなんで終わるわけもなく、記者も大臣ごとに総入れ替えだし、55分遅れで新大臣の番になった。職場で見届けてもよかったが、全員タクシーで帰るわけにもいかないし、上司に任せて、日付が変わる前に退庁。家に帰って、NHKアプリの生配信で視聴。
 職場で、各省庁に散らばってやれば一瞬で終わるのに...とか愚痴っていたが、大臣が同じ趣旨のことを言ったので笑ってしまった。(会見内容は、、、特に問題ないように思ったが、レクの通りには行かないようでした。) 

 

9月17日(木)

午前中 衆議院 各種委員会(本会議後)

13:45頃 新大臣初登庁:幹部がエントランスでお出迎え

14時頃~ 新旧大臣の引継ぎ式

15:30頃~ 前大臣の退任挨拶式(幹部職員に対して)

17時頃~ 新大臣の就任挨拶式(幹部職員に対して)

17:30頃~ 会見前の新大臣レク
 昨晩(未明)の会見を踏まえ、追加の想定問答を作成したり、昼過ぎに記者から通告された問に対する答弁を作成したりという準備をしたうえで、ここで説明をする。

18時頃~ 新大臣就任記者会見
 大臣の持論が飛び出した!(詳細は以下)

(ちなみに、全文はこちら↓)河野内閣府特命担当大臣就任記者会見要旨 令和2年9月17日 - 内閣府

 

9月18日(金)

午前中 衆議院参議院 委員会

11:30頃~ 参議院本会議

13:00頃~ 衆議院本会議

14:00頃~ 閣議:定例案件、副大臣大臣政務官決定

14:20頃~ 会見前の大臣レク
 前日の会見を踏まえて、記者から通告があった問に対する答弁を作成し説明。

14:45頃~ 閣議後記者会見
 結局、「縦割り110番」の方がインパクトが強く、沖縄関係の持論は影を潜めた。

15:30頃~ 大臣レク
 翌日の出張の話に加えて、所管事項説明なども一気に行った。所管事項説明資料については、あらかじめ用意していたが、資料が固まったのは当日だった。出張についても、四連休初日で取れる飛行機が限られていたり、初訪沖で行く場所はだいたい決まっているとはいえ、ほぼ一日でロジを組み、出張資料をまとめなければならなかった。出張資料というのは、訪問先の情報をまとめたものだが、県知事等と会談をする際の発言メモなども作成する必要がある。

21時頃~ 副大臣会議

22時頃~ 大臣政務官会合

 

9月19日(土)

大臣出張
 こんな怒涛の3日間を過ごした後であるから、随行者は大変だったと思う。(大臣もタフだな~とも思う。)

 

エピローグ

スケジュールっぽく書いてみたが、あんまりバタバタ感が伝わらない書きぶりになってしまったので、補足したい(笑) 
つまるところ、大臣が誰になるかわかったのが当日の午前中で、大臣の性格によって、また、会見における発言によって、説明資料も変わってくるため、(3日連続で会見があったし、)臨機応変な対応が求められたということである。また、並行して、前大臣の挨拶や国会の委員会があり、幹部は部屋をあけることが多かった。そんな状況で、想定問答を作成し、説明資料をリバイスし、出張に向けた準備を進めるのである。加えて、概算要求に向けた資料作りもちょうど山場を迎えていたのだ。

終始バッタバタであったが、金曜日まで終わったときの充足感はひとしおであった。(翌週は翌週で四連休明けで3日しかなかった割に、概算要求の関係でかなり忙しい充実した日々であったが。)大臣レクを実際に行うのは局長級・課長級である(上記では主語を明示しないで書いていた)が、自分が作った(作成に携わった)資料が、大臣の手元に行く(きっと役に立ってる)と考えるだけで満足できるから、この仕事に向いているんだと思う。。。

 

さて、月曜日からも頑張ろう。(明日は大学院の勉強をしなくては。)

 

※※このブログの内容はすべて個人的見地・見解に基づくもので、所属する組織とは一切関係ありません※※

 

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