官僚ブログ

官僚の卵(自称)が、日々のよしなしごとを綴る。

「官僚離れ」

国家公務員総合職試験試験の申込者が減ったらしい。。。

最近は毎度のことだが、今回は、下げ幅が大きかったとか。

 

キャリア官僚の採用試験 応募者は過去最少 コロナで地方志向か | 新型コロナウイルス | NHKニュース

「公務員離れ」深刻化…「キャリア」試験申込者、14・5%減の1万4310人 : 政治 : ニュース : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

人事院のHPから、直近8回の申込者数をまとめてみると下図のようになった。
明らかに減少傾向にあると見受けられる。
(個人的には、H28年度まで増加していたことに少々驚いている。。)

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出典:人事院HPより作成

そもそも母数(受験資格者)が減ってる可能性はないのか、と疑問に思ったので、22歳人口(推計人口)を調べてみたが、むしろ、平成27年から令和元年まで増加していた。(※令和2年10月1日時点の推計人口は未発表)

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出典:総務省統計局HPより作成

ちなみに、大学4年次に公務員試験を受けると仮定して、4年前のセンター試験志願者の数もグラフ化してみたが、減少傾向にあるわけではなかった。

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出典:大学入試センターHPより作成

したがって、国家公務員総合職試験の申込者が有意に減少傾向にあることは間違いないと思う。

問題になる?のは、その理由だろうか。
冒頭に引用したネット記事は異なる見解を示している。

NHK:コロナの影響→地方志向

読売:長時間労働→官僚離れ

なお、加藤官房長官は、長時間労働を一つの要因としている。

国家公務員の申込者数減少 官房長官「働き方改革急務」: 日本経済新聞 (nikkei.com)

どちらも要因の一つであると考えられる。(むしろ、あらゆる物事において、要因を一つに特定することはできないと考えている。)
来年度、コロナが落ち着くと仮定して、申込者数が増えれば、コロナの影響があったということができるであろう。そして、たしかに、長時間労働を始めとして旧態依然たる働き方のために、官僚という職業の魅力が下がっているのも事実かもしれない。

 

 

(以下、個人的な戯言)
「官僚離れ」的な話が出るといつも思うのだが、官僚って、そんなに魅力がないかな~?いやはや、1年しかやってないけど、魅力のある仕事だと思うんだけどな~。
自分はこの職に就くことに全く悩まなかったので、正直よくわからないのだが、僕みたいなのが希少になっているのかもしれないな。(実際、どうなんだろう。東大法学部のアンケートとか調べればいいのかな。)
職業選択に色々な可能性が広がっていると考えれば、公務員志望者が減っていること自体は悪いことではないと思うところもある。官僚離れで優秀な人材が、、、とか言っている時点で、それは古いのではないかと思う。官僚組織という枠に収まらない優秀な人は、違う形で社会に貢献してもらうのが良いに決まっている。(逆に言えば、自分にはクリエイティビティとかがないので、そんなことはできないから、官僚組織内で誠心誠意勤めるしかないのである。)
ただ、やる気があって入った人がすぐにやめてしまうのは、どうにかしなきゃいけないと思う。(自分の同期もすでに辞めている。。。)そのためには、しばしば時間に注目されるが、長時間労働そのものというより、「無駄働き」をなくすべきなのだと思う。本当に必要な業務で、どうしても仕方なく長時間労働になってしまうのは、是認できる。誰でもできる仕事だったり、必要性に疑念がある仕事だったり、単に待機するだけの時間だったり、そういうものをなくすべきなのだと思う。

4月に一年生が入ってきて、年を取ったというか、組織に染まってきたな。。と感じることが増えた。組織内で当たり前としてやられてきたことを、フレッシュな感性を持って捉え、可能な範囲で効率化を目指していくことは、これからも続けたい。

それから、官僚という仕事が魅力ある仕事だ(とっても楽しい)ということを声を大にして伝えたい。公務員試験に申し込まない人数、辞めていく人数、残業時間ばかりに注目されるが、長時間労働がひどくて旧態依然だと言われる職場であっても、ここに、楽しく働いている者がいるのだ。(単に、良い部局に配属されて、運が良かっただけかもしれないが。)

 

※※このブログの内容はすべて個人的見地・見解に基づくもので、所属する組織とは一切関係ありません※※